Notionで「パーソナルOS」を構築する方法|おすすめテンプレートと自作カスタマイズ術
Notionは「メモアプリ」や「タスク管理ツール」という枠をこえて、自分の生活・仕事・学習を丸ごと整理するパーソナルOS(Personal Operating System)として活用できます。本記事では、NotionでパーソナルOSを構築するための考え方と、おすすめテンプレートのURL、日本語ユーザー向けのカスタマイズ手順をまとめます。
1. Notionで「パーソナルOS」を作るとは?

パーソナルOSとは、カレンダー、タスク管理、目標管理、ライフログ、ナレッジベースなどを、ひとつのNotionワークスペースに統合し、「自分専用のホーム画面」からすべてにアクセスできる状態を指します。
- 今日・今週やるべきことが一目でわかる
- 長期目標・プロジェクトと日々のタスクがつながっている
- メモ・資料・リンク・アイデアが、あとから探しやすい
こうした状態を実現するために便利なのが、すでに設計されたNotionのパーソナルダッシュボード系テンプレートです。※公式テンプレートギャラリーには、生活管理・目標管理・習慣トラッカーなど多様なテンプレートが用意されています。
2. すぐ使えるおすすめNotionテンプレート4選

ここでは、パーソナルOS構築に役立つテンプレートを4つピックアップします。公式ギャラリーから複製して自分のワークスペースに取り込むだけで、すぐに土台を作ることができます。
2-1. Personal OSテンプレート|自己学習・目標管理に最適
自己学習や自己管理にフォーカスしたパーソナルOSとして、以下のテンプレートが有名です。
学習目標、プロジェクト、習慣、振り返りを一つのOSとしてまとめる構成になっており、「学び直し」や資格勉強をしている人に向いています。(一部有料テンプレートもあるため、利用前に価格を確認してください)
2-2. Life Dashboardテンプレート|生活全体を一元管理
仕事とプライベートを含めた「人生全体」のダッシュボードとしては、Life Dashboard系テンプレートが便利です。
これらのテンプレートは、目標・習慣・タスク・今週の予定を1ページに集約し、「今日なにをすれば明日が良くなるのか」を可視化してくれる構造です。 [oai_citation:0‡Notion](https://www.notion.com/templates/life-dashboard?srsltid=AfmBOoqM_SpDzrfjeg3e8BsifqlEi21rlC1mVsRxi2K2aOwcI9mBOkAc&utm_source=chatgpt.com)
2-3. Student Dashboardテンプレート|学生・学習者向け
大学生や社会人学習者には、学生向けダッシュボードがフィットします。
履修科目、課題、試験日程、GPA、サークル活動、就活ノートなどを一元管理できるように設計されており、「学校・仕事・副業」を並行している人にも応用が効きます。 [oai_citation:1‡Notion](https://www.notion.com/templates/notion-student-dashboard?srsltid=AfmBOoot8-u2jGMHR4QTqpumTe1XKfn6BWLRTP2UPKCVQrRrwUj-0jxf&utm_source=chatgpt.com)
2-4. Second Brainテンプレート|知識・インプットのハブ
読書メモやWeb記事、動画講義のノートなど、「インプットのすべて」をNotionに集約したい場合は、Second Brain系テンプレートが有力です。
エリア(分野)・プロジェクト・リソース・アーカイブといった構造を使い、情報を「頭の外」に体系的に退避することで、思考を軽くできます。 [oai_citation:2‡Notion](https://www.notion.com/ja/templates/the2ndbrain?utm_source=chatgpt.com)
3. テンプレートを「自分専用OS」に変える3ステップ

テンプレートはあくまで「骨組み」です。そのまま使うだけでは、情報が溜まっても行動に結びつかないことがあります。ここでは、テンプレートを自分専用OSに変えるための3ステップを整理します。
3-1. 「ホーム画面」を1つ決める
複数のダッシュボードを作るよりも、まずは「毎日必ず開く1ページ」を決めることが重要です。
- 今日のタスク(Today)
- 今週の予定(This Week)
- 進行中プロジェクトの一覧
- メモやインボックスへのリンク
これらを1ページにまとめることで、OSとしての「入口」が明確になります。
3-2. データベースを「再利用」前提で設計する
タスク、プロジェクト、ノートなどのデータベースは、以下のように設計しておくと再利用性が高まります。
- タスクDB: プロジェクト、期日、ステータス、優先度、担当(自分)
- プロジェクトDB: 目的、期限、ステータス、関連タスク、関連ノート
- ノートDB: 種類(講義・読書・アイデアなど)、タグ、関連プロジェクト
テンプレートを複製したあと、自分のライフスタイルに合わせてプロパティ名やタグを調整しましょう。
3-3. 「1日のルーティン」と自動的に結びつける
OSとして機能させるためには、Notionを開くタイミングを日々のルーティンに組み込むことが重要です。
- 朝:Notionを開いて「今日やること」を3つだけ決める
- 昼:タスクの進捗チェックと、翌日以降へのリスケ
- 夜:習慣トラッカーの更新と簡単な振り返り
こうした小さな習慣をテンプレートに組み込んでおくと、OSが「自然に回る」ようになります。
4. よくある失敗と、その回避策

4-1. 見た目に凝りすぎて運用できない
アイコンやカバー画像を増やしすぎると、最初は楽しいのですが、次第に「どこに何があるかわからない」という状態に陥りがちです。まずは、
- 1ホーム画面 + 3〜5データベース
- ビューは必要最低限(Today / This Week / Inboxなど)
といったミニマル構成から始めるのがおすすめです。
4-2. テンプレートを増やしすぎる
無料・有料テンプレートを次々と複製してしまうと、ワークスペースがテンプレートだらけになり、「結局どれを使えばいいのか」がわからなくなります。
ルール例:
- 同じ用途のテンプレートは「1カテゴリにつき1つ」まで
- 使わなくなったテンプレートは「アーカイブ」ページに移動
4-3. タスクとカレンダーが分断されてしまう
タスク管理アプリとカレンダーアプリを別々に使っていると、「予定は入っているのにタスクが進まない」という状態になりがちです。Notionでは、タスクDBに日付プロパティを持たせ、カレンダービューとリストビューを切り替えられるようにすると、OSとしての一体感が高まります。
5. まずは「1つのホーム画面」から始めよう

NotionでパーソナルOSを構築するうえで大事なのは、
- ホーム画面を1つ決める
- タスク・プロジェクト・ノートを共通DBとして設計する
- テンプレートを日々のルーティンに組み込む
という3つのポイントだけです。
まずは、本記事で紹介したテンプレートの中から1つだけ選び、自分のワークスペースに複製してみてください。そして、「毎朝開くホーム画面」として育てていくことで、Notionは単なるアプリからあなたの生活と学びを支えるパーソナルOSへと変わっていきます。
テンプレートをいくつか試し、最終的に「これが一番しっくりくる」という構成を見つけられれば、それがあなたのNotion OSの完成形です。