Notionで「自分専用OS」をつくる:テンプレート活用で生活・学び・仕事を一元管理する方法

投稿日:2025年11月28日

メモアプリ、タスク管理アプリ、カレンダーアプリ…。気づけばツールが増えすぎて、どこに何を書いたか分からなくなることはないでしょうか。 そんな「情報の渋滞」を一枚のワークスペースにまとめてくれるのが、Notionです。

この記事では、Notionを「自分専用OS(オペレーティング・システム)」として使うために、 テンプレートをどう選び、どうカスタマイズすればよいかを解説します。 公式テンプレートギャラリーの具体的なURLも紹介するので、そのまま複製して使えます。

Notionは「なんでもメモ」ではなく「自分用OS」として考える

ノートPCでNotionを開き、ダッシュボードを操作している様子
すべての情報を1つのワークスペースに集約するイメージ

Notionは一見「高機能なメモアプリ」に見えますが、本質は「データベース+ドキュメント」の統合ツールです。 ページ同士をリンクさせたり、タスク・メモ・カレンダーを1つのデータベースで管理したりできるため、 うまく設計すれば「自分専用OS」のように、頭の中の情報をすべて外部化することができます。

ポイントは、「最初から全部自作しないこと」です。まずはテンプレートをベースに、 自分の生活や仕事に合わせて少しずつ改造していく方が、挫折しにくく習慣化もしやすくなります。

テンプレートを使うべき3つの理由

テンプレートのカードが並んだNotionギャラリーのイメージ
テンプレートは「完成した型」ではなく「編集可能な叩き台」

Notionには、公式・ユーザー制作あわせて3万以上のテンプレートが公開されています。 テンプレートを活用すべき理由は、大きく3つあります。

  1. 設計にかかる時間を短縮できる
    データベースの設計・プロパティの設定・ビューのレイアウトなどをゼロから考えるのは、かなり負荷が高い作業です。 テンプレートなら「すでに動いている形」からスタートできるため、即日運用に入れます。
  2. 自分では思いつかない使い方を学べる
    他人のテンプレートは、その人のワークフローの結晶です。 「こんなプロパティの切り方があるのか」「こうやって絞り込みするのか」といった発見が、そのまま自分のNotion力アップにつながります。
  3. 続けやすいシステムを最初から選べる
    Notionは「盛りすぎて挫折」しがちなツールでもあります。 だからこそ、最初から「シンプルで回しやすい」テンプレートを選ぶことが、継続のカギになります。

目的別:すぐ使えるおすすめNotionテンプレート集

学習・仕事・プライベートの3つのカテゴリに分かれたNotionダッシュボードのイメージ
目的ごとにテンプレートを使い分けると管理が楽になる

ここからは、公式マーケットプレイスで公開されているテンプレートのなかから、 「生活・学び・タスク管理」に役立つものをピックアップします。 すべて無料またはフリーミアムで使い始められます。

1. 頭の中をすべて預ける「Second Brain」系

情報・アイデア・タスクを一元管理したい人におすすめなのが、「Second Brain(第二の脳)」系テンプレートです。 PARAメソッド(Projects / Areas / Resources / Archive)をベースにした日本語対応テンプレートもあります。

2. 1週間を俯瞰する「Weekly Agenda / Weekly Planner」

毎日のタスクに追われがちな人は、週単位で予定を俯瞰できる「Weekly Agenda」テンプレートが相性抜群です。 仕事・学習・プライベートをタグで分けることで、「今週どこに時間を使っているか」が一目で分かります。

3. 学生・社会人学び直し向け「Student Planner / Study Planner」

授業・課題・試験・自習をまとめて管理したい学生や、社会人の学び直しには、 Student Planner / Study Planner系のテンプレートが便利です。 科目ごとの成績管理や、試験までの残り日数カウントダウンなどが最初から組み込まれたものもあります。

4. 日本語学習や語学学習を管理したい人向け

語学学習に特化したテンプレートも多数公開されています。 学習時間のログ・単語帳・復習サイクルの管理など、語学学習に必要な要素があらかじめ揃っているので、 あとは自分の勉強スタイルに寄せて微調整するだけです。

5. 日本語テンプレートをまとめて探したいとき

「とりあえず日本語で書かれたテンプレートだけ見たい」というときは、 Notion公式の日本語テンプレートギャラリーから探すのが効率的です。

テンプレートを「そのまま使わず、少しだけ壊す」カスタマイズのコツ

Notionのプロパティ設定画面を編集しているイメージ
テンプレートは「8割完成品」だと思って、自分の生活に合わせて調整する

テンプレートを複製したら、いきなり全体を作り変えようとせず、 「毎日必ず触る箇所」から順番にカスタマイズするのがおすすめです。

  • プロパティは「使っていないもの」から削る
    期限・ステータス・タグなど、最初からたくさんのプロパティが入っているテンプレートも多いですが、 まずは「自分が実際に入力する項目」だけ残して、それ以外はアーカイブ用に隠してしまって構いません。
  • ビューは「1日1回見る画面」を最優先で整える
    カンバン・カレンダー・テーブルなど、ビューが多すぎると迷子になります。 「今日やることだけが見えるビュー」「今週の予定だけが見えるビュー」を1つずつつくるところから始めましょう。
  • ショートカット用のトップページをつくる
    テンプレートを複数使うときは、「ホーム」ページにリンクをまとめておくと迷いません。 毎日開くページには、タスク・カレンダー・メモへのショートカットを置いておくと快適です。

具体例:1日の情報をすべてNotionで回すワークフロー

朝から夜までの1日の流れをNotionで管理しているフローチャート風イメージ
「タスク・メモ・ログ」を1本の動線にまとめると、続けやすくなる

最後に、テンプレートを組み合わせて「1日の情報」をすべてNotionで回すイメージを紹介します。 ここでは、Second Brain系テンプレート+Weekly Agenda+Student Plannerを組み合わせた例です。

  1. 朝:Weekly Agendaで「今日やること」を3つだけ決める
    週単位の予定の中から、「今日はこれだけは終わらせたい」というタスクを3つピックアップし、 Todayビューに集約します。
  2. 日中:タスクからメモ・資料にすぐ飛べるようにしておく
    タスクには、関連するページ(講義メモ・プロジェクトノート・リサーチノートなど)へのリンクを貼っておきます。 クリック1回で「やるべきこと」と「必要な情報」がつながっている状態をつくるのが理想です。
  3. 夜:Second Brainに「今日のログ」と「気づき」を残す
    その日に学んだこと・気づいたこと・反省点などを一行でもいいので記録します。 学習テンプレートを使っていれば、「どの科目にどれだけ時間を使ったか」も同時に振り返ることができます。

こうした小さなルーチンをNotionのテンプレートに落とし込むことで、 「なんとなく忙しい一日」が、「記録と改善のサイクルが回る一日」に変わっていきます。

まとめ:テンプレートは「自分の生活を設計するためのレゴブロック」

レゴブロックのようにNotionのブロックを組み合わせているイメージ
正解の形はひとつではない。テンプレートを組み合わせて「自分だけのOS」をつくる

Notionのテンプレートは、「そのまま完璧な形で使うもの」ではありません。 むしろ、あなたの生活・学び方・働き方に合わせて組み替える前提の「レゴブロック」のような存在です。

まずは、この記事で紹介した公式テンプレートをいくつか複製してみてください。 そこから「よく使うページだけ残す」「不要なプロパティを削る」「自分用のビューを追加する」といった小さな調整を重ねていくことで、 少しずつ「自分専用OS」と呼べるワークスペースが育っていきます。

ツールに人生を振り回されるのではなく、ツールに人生を支えてもらう。 Notionは、そのための強力な土台になってくれます。

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