
メモはあちこちのアプリ、タスクは頭の中、資料はフォルダの奥底…。そんな情報バラバラ状態を卒業したいなら、Notionで“Second Brain(第二の脳)”を作るのがおすすめです。
この記事では、Notionの公式テンプレートを使って、
- アイデアや資料を整理する「Second Brain(PARA)」
- 勉強や仕事の予定をまとめる「Student Dashboard」
- 毎日のタスク管理用「To-Doリスト」
- ふりかえり用の「Daily Journal」
を組み合わせた、シンプルなSecond Brainダッシュボードの作り方を解説します。
1. ベースになるSecond Brain(PARA)テンプレを複製する

Second Brainの基本は、Tiago Forteが提唱したPARAメソッドです。
- P = Projects(プロジェクト)
- A = Areas(継続的な分野・役割)
- R = Resources(資料・メモ・リンク)
- A = Archive(終わったものの保管庫)
これをNotionでそのまま再現してくれる公式テンプレートがこちらです:
まずはテンプレを複製し、サイドバーに「Second Brain」セクションを1つ作っておきます。ここがすべての情報の“受け皿”になります。
2. Student Dashboardで勉強・仕事の予定をひとまとめに

次に、具体的な予定やタスクを管理するためにStudent Dashboard系テンプレを追加します。学生だけでなく、社会人の学び直しや資格勉強にもかなり使えます。
このダッシュボードでは、
- 科目・案件ごとのページ
- レポートやタスクの締切
- 試験・プレゼン・納品日のスケジュール
を1つのカレンダーとタスクリストで管理できます。
ここで、各科目・プロジェクトページをSecond BrainのProjectsとリンク(リレーション)させておくと、「今進行中のプロジェクト」と「具体的なタスク」がつながり、かなり見通しが良くなります。
3. To-Doリストテンプレで「今日やること」を管理する

プロジェクトや情報の整理だけでは、日々の行動は変わりません。そこで、To-Doリスト用テンプレも1つ用意しておきます。
ポイントは、
- 「今日」「今週」「いつかやる」の3ビューを作る
- タスクをそれぞれのProjectに紐づける(リレーション)
- タグで「勉強/仕事/プライベート」を分けておく
これで、Second Brainの「Projects」→ Student Dashboardの「科目・案件」→ To-Doの「今日やること」という流れがつながります。
4. Daily Journalテンプレで毎日をふりかえる

Second Brainを“生きたシステム”にするためには、定期的なふりかえりが欠かせません。そこで、Notionの日記・ジャーナル用テンプレもあわせて使います。
日記ページには、例えば次のような項目を作っておくと便利です。
- 今日やったこと(タスクリンク)
- 学んだこと・気づき
- 感情ログ(嬉しかった/疲れた など)
- 明日のひと言プラン
毎晩このページで3〜5分ふりかえることで、Second Brainに溜めた情報が少しずつ「自分の考え」として整理されていきます。
5. 4つのテンプレを1ページにまとめて「ホーム画面」をつくる

最後に、新しいページを1つ作り、これまで複製したテンプレのビューを埋め込んで「Second Brain Home」にします。
おすすめレイアウトはこんな感じです。
- 左上:今日のタスク(To-Doリストの「Today」フィルタビュー)
- 右上:今週の予定(Student Dashboardのカレンダービュー)
- 左下:進行中プロジェクト一覧(Second BrainのProjects)
- 右下:最新3件の日記(Daily Journalのギャラリービュー)
このホーム画面を「毎朝一番最初に開くページ」と決めておくと、
- 今日やること
- 今週の流れ
- 進行中のプロジェクト
- 最近の自分のコンディション
がすべて一目で把握できるようになります。
6. Second Brainを「1日5分」から育てていこう

Second Brain作りで一番大事なのは、完璧な構成を最初から目指さないことです。
- 思いついたアイデアはとりあえずSecond BrainのInboxやResourcesへ
- 新しいプロジェクトが始まったらProjectsに1ページだけ作る
- 毎朝ホーム画面を開いて、今日やることを3つ決める
- 夜に1分だけ日記テンプレに一言メモを書く
この「1日5分」を続けていくと、気づいたときにはNotionの中にあなた専用の“第二の脳”ができあがっています。
まずは公式テンプレを複製して、この記事の流れどおりにゆっくり育ててみてください。カスタマイズしたくなったら、そのときに少しずつ変更していけば大丈夫です。